【この記事でわかること】プロのエアコンクリーニングは「分解 → 養生 → 高圧洗浄 → 拭き上げ → 部品洗浄 → 組立 → 防臭・抗菌仕上げ → 試運転」の流れで進みます。この記事では、ハートクリーニングのスタッフが実際に行った作業の写真を使って、各工程で何をしているのか・なぜ必要なのかを包み隠さず公開します。「頼んだら何をされるのか分からない」という不安をなくしてから検討したい方向けの内容です。
エアコンクリーニングを頼んでみたいけれど、「作業中は何をしているの?」「本当に中まで洗ってくれるの?」と気になったことはありませんか。
作業の中身が見えないことは、エアコンクリーニングを頼むときの大きな不安要素です。そこでこの記事では、当店(ハートクリーニング)のスタッフによる実際の作業写真を使って、プロのエアコンクリーニングの全工程を公開します。よくある「イメージ写真」ではなく、すべて現場で撮影した実物です。
作業前:エアコン内部はこうなっている

上の写真は、熱交換器(アルミフィン)に汚れが付着したエアコンの例です。フィルターを通り抜けた細かいホコリや、結露した水分を栄養にしたカビは、こうしてフィルターの奥のフィンや送風ファンに蓄積していきます。
吹き出し口の黒い点々や、つけ始めのカビ臭さはこの蓄積のサインです。ここから先の汚れは、市販スプレーやフィルター掃除では届きません(理由は自分でできるエアコン掃除の範囲で詳しく解説しています)。プロのクリーニングは、この「届かない部分」を分解と高圧洗浄で丸ごと洗うサービスです。
プロのエアコンクリーニング 全工程を写真で公開
STEP1:分解——カバー・フィルター・ルーバーを外し、洗える状態にする

まず前面パネル・フィルター・ルーバー・外装カバーを取り外していきます。分解することで、汚れの本丸であるアルミフィンと送風ファンがむき出しの状態になります。

外した部品は後でまとめて洗浄するため、傷がつかないよう保管しておきます。機種ごとに構造が異なるため、ここはプロの経験値が最も出る工程のひとつです。
STEP2:養生——電装部と部屋を徹底的に守る

洗浄の前に、水がかかってはいけない電装部(基板まわり)をビニールで覆い、本体の下には汚水を受け止める洗浄シートを取り付けます。壁や床が汚れないようにするのはもちろん、この養生の丁寧さが故障リスクを抑える生命線です。
STEP3:高圧洗浄——工程の主役。専用洗剤とポンプでフィンとファンを丸洗い

ここがエアコンクリーニングの主役の工程です。まずアルミフィンと送風ファンに専用の洗浄剤を吹き付け、カビ・ホコリ・油分を浮かせます。数分置いて汚れが分解されたところで、高圧洗浄機を使って大量の水で一気に洗い流します。
高圧洗浄が市販のスプレー掃除と決定的に違うのは、「洗剤を残さない」ことです。市販スプレーは薬剤がフィンの奥に残りやすく、それが新たなカビの栄養になったり、ドレンホース詰まりの原因になったりします。プロの高圧洗浄は洗剤を浮かせた汚れごと水圧で完全にすすぎ切るため、洗浄成分が内部に残りません。
洗い流されたカビ・ホコリを含んだ真っ黒な汚水は、STEP2で取り付けた透明の洗浄シートが漏斗のようになってバケツへ集まります。この汚水の色こそ「フィルター掃除では取れていなかった汚れ」の証拠で、多くのお客様が一番驚かれるポイントです。

なお、水圧は強ければ良いわけではありません。アルミフィンは水圧が強すぎると変形してしまう繊細な部品のため、汚れは落とし、フィンは傷めない加減で角度と距離を調整しながら洗浄します。ここはプロの経験がそのまま仕上がりに出る工程です。送風ファンの汚れがひどい場合の症状や仕組みは送風ファンの掃除の記事で解説しています。
STEP4:水分除去・拭き上げ

洗浄後は本体に残った水分をしっかり拭き上げます。水分が残ったまま組み立てるとカビ再発や故障の原因になるため、細部まで丁寧に確認しながら進めます。
STEP5:外した部品の手洗い

本体を洗っている間に、取り外したフィルター・パネル・ルーバーは1点ずつ手洗いします。フィルターの目に詰まったホコリや、パネル裏の見えない汚れもここでリセットします。
STEP6:組立——元どおりに復旧

すべての部品が乾いたら、逆の手順で組み立てていきます。組み間違いがないか、パーツの爪がきちんとはまっているかを確認しながらの作業です。
STEP7:仕上げ——防臭・抗菌スプレーを塗布

最後の仕上げとして、エアコン内部に防臭・抗菌スプレーを塗布します。せっかくキレイになった内部を、カビや雑菌の再繁殖・イヤなニオイの再発から守るための工程です。当店ではこの防臭防カビコーティングを無料の標準サービスとして実施しています(別料金のオプションにしている業者もあります)。
STEP8:試運転・最終確認

最後に試運転を行い、正常に冷風・温風が出るか、異音や水漏れがないかをお客様とご一緒に確認して完了です。仕上がりの確認までがクリーニングです。
自分でやる掃除と、プロのクリーニングの違い
ここまでの工程を見ていただくと分かるとおり、プロのクリーニングと自分でやる掃除の違いは「分解して、内部を水で丸洗いできるかどうか」です。
| 自分でできる掃除 | プロのクリーニング | |
|---|---|---|
| フィルター | ○(掃除機・水洗い) | ○(手洗い) |
| 吹き出し口・ルーバー | △(拭き掃除まで) | ○(取り外して洗浄) |
| アルミフィン(熱交換器) | ×(奥まで届かない) | ○(高圧洗浄) |
| 送風ファン | ×(分解が必要) | ○(高圧洗浄) |
| 電装部の保護・養生 | — | ○(徹底養生) |
フィルター掃除など自分でできる範囲のやり方はエアコン掃除を自分で簡単に行う方法で、内部洗浄を自分でやるリスクはエアコンの内部洗浄は自分でできる?で詳しく解説しています。
ハートクリーニングのエアコンクリーニング料金
この記事の写真の作業を行っている当店のエアコンクリーニングでは、壁掛けエアコンを1台10,780円(税込)・2台目以降9,680円で承っています。防臭防カビコーティングは無料で標準サービスです。
「相場と比べてどうなの?」という方は、主要業者の料金を独自集計したエアコンクリーニング料金相場の17社比較もあわせてご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q. プロのエアコンクリーニングはどこまで分解しますか?
一般的な壁掛けタイプでは、前面パネル・フィルター・ルーバー・外装カバーを取り外し、内部のアルミフィン(熱交換器)と送風ファンが見える状態まで分解してから洗浄します。取り外した部品は別途手洗いします。ドレンパンや送風ファンまで取り外す完全分解はエアコンの機種や状態によって対応が異なるため、見積り時にご相談ください。
Q. 高圧洗浄でエアコンが故障しませんか?
電装部(基板・モーター周り)を養生で完全に覆い、水がかかってはいけない部分を保護したうえで洗浄するため、適切な手順を踏めば故障のリスクは大きく下げられます。プロの作業では洗浄シートで壁や床も保護し、汚水を受け止めながら洗浄します。作業後には試運転を行い、正常に動作することを確認してから完了します。
Q. エアコンクリーニングはどのくらいの頻度で頼むべきですか?
使用頻度にもよりますが、1〜2年に1回が目安です。リビングなど長時間使う部屋、ペットや喫煙者がいる環境、キッチンに近い設置場所では汚れが早く溜まるため年1回をおすすめします。カビ臭さや吹き出し口の黒い点が出ている場合は、頻度に関わらず早めのクリーニングをおすすめします(クリーニング頻度の解説記事)。
Q. 賃貸のエアコンでもクリーニングを頼めますか?
頼めます。ただし備え付けエアコンは大家さん・管理会社の所有物のため、事前に一報を入れておくとトラブルを防げます。費用負担の考え方や連絡のポイントは賃貸のエアコン掃除の記事で詳しく解説しています。
まとめ|「見えない作業」だからこそ、全部見せます
エアコンクリーニングは、作業の大半が「分解しないと見えない場所」で行われるサービスです。だからこそ当店は、実際の作業写真で工程を公開することにしました。
吹き出し口の黒い点やカビ臭さが気になったら、内部の汚れが蓄積しているサインです。この記事の写真のような手順で、スタッフが丁寧に洗浄いたします。お気軽にご相談ください。


