エアコンを使っている時に、室外機の音がうるさいと感じたことはありませんか?
「故障かもしれない」「買い替えなくちゃいけないな」と考えている人もいるのではないでしょうか。
室外機から聞こえる「ブーン」「ガタガタ」といった異音は響くので、近隣住民との騒音トラブルにもなりかねないため、早急に解決したいところです。
しかし室外機からの異音は故障とは限りません。自分で対処できる場合もあるのです。
そこでこの記事では、エアコンの室外機がうるさい時の対処法を原因別に紹介します。
室外機の音がうるさくなる原因を知って正しく対処することで、修理や買い替えにかかる費用も抑えられますよ。
室外機がうるさい時の原因は?
まずは、何が原因で室外機がうるさくなっているのか、考えられる原因について確認しておきましょう。
そもそも室外機って?室外機の仕組みを解説!
室外機の音がうるさい原因を知るためには、室外機の仕組みを理解しておく必要があります。
そのためにも、エアコンでどのように空気を暖めたり冷やしたりするのか確認しましょう。
エアコンの内部では、室内機と室外機の間を冷媒ガスが循環しています。冷媒ガスは、空気中の熱を運ぶ役割を担っています。
室外機は、冷媒ガスを循環させる圧縮機を利用して、熱を逃がしたり集めたりしており、この仕組みを利用して部屋の空気を暖めたり冷やしたりしているのです。
部屋の空気を暖めたい時は、室外機で圧縮された冷媒ガスが周囲の空気から熱を集め、液体から気体に変わり室内に送られます。この時、熱を奪われた空気が室外機で外に送られます。
いっぽう部屋の空気を冷やしたい時は、冷媒ガスが室内の熱を奪い外へ逃がし、熱を奪われて冷えた空気が室内に送られます。
熱を逃がすよりも集める方がエネルギーも必要になるため、冷房より暖房を使っている時の方が、室外機の音も大きくなり、室内と室外の気温差が大きいほどエアコンにかかる負担も大きくなるので、室外機の音も大きくなる傾向があるようです。
室外機に何らかの問題があって異音がする場合は、以下の3つが原因として考えられます。
- 室外機の経年劣化
- 室外機が汚れている
- 室外機の設置方法が悪い
それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
室外機の経年劣化
室外機の経年劣化による不具合が、異音の原因となるケースも考えられるでしょう。エアコンの室外機には大きな羽やコンプレッサー、モーターなどの部品があります。
一か所でも部品の破損や不具合があると、エアコンが正常に作動しなくなります。
長い年月使い続けていることで、これらの部品がかみ合わなくなるのが、うるさく音が鳴る原因の一つです。
室外機が汚れている
室外機が汚れていることが原因でうるさい音がすることもあります。
この場合の汚れとは、室外機の外側ではなく内部の汚れです。
室外機内部の部品が汚れていたり、ゴミやほこりが付いていると、ファンにゴミなどの汚れがあたって音がすることがあります。
またフィルターがゴミで目詰まりすると、正常に動作できず、モーターに負担がかかって異音に繋がることも考えられるでしょう。
室外機は外に置いてあるので室内機よりも汚れやすいため注意が必要です。
室外機の設置方法が悪い
室外機の設置方法が悪いと、異音の原因となる場合があります。
ガタガタという音が鳴る場合は、室外機が地面に固定されず不安定なまま使用しているために、床への振動でガタガタ音がしている可能性があるでしょう。
また壁との距離が近すぎる場合は、室外機と壁がぶつかってガタガタと音がしていることも考えられます。
うるさい室外機の対策方法を原因別に解説
室外機の音がうるさくなる原因が分かったところで、対処法も確認しておきましょう。ここでは、室外機のうるさい音を改善するための対処法についてまとめました。
【経年劣化】室外機の修理・買い替え
経年劣化による故障が原因で、うるさい音がしている可能性があるでしょう。
エアコンの平均寿命は、約10年といわれています。
この場合は、部品の交換や修理費用の方が高かったり、そもそも修理が不可能な場合もあります。
10年以上使っているエアコンの不具合は、買い換えを検討する必要があるでしょう。
【汚れ】室外機を掃除する汚れ
屋外に置かれる室外機は、ホコリや砂などのゴミが溜まりやすいです。室外機の汚れは、自分でできる範囲で掃除しましょう。
汚れを落とすことで、うるさかった音が軽減することもあります。室外機の周辺の物を片付けておくのも効果的です。
ただし、室外機の内部は複雑な構造になっているため、無理に手を出さない方が無難です。
重用な部品を傷つけると、余計な修理費用がかかってしまうこともあります。
内部の掃除は、専門の業者に依頼するのがおすすめです。
【設置方法】防振ゴムを設置する設置
室外機の設置が悪くて安定せず、振動で異音がするときは、室外機の土台を固定する必要があります。
ネジが緩んでいないかも確認してください。
自分で室外機を固定するためにおすすめなのが、防振ゴムを使う方法です。ホームセンターでも購入できるので、手軽に利用できます。
室外機の足元にブロックと防振ゴムを設置しましょう。
日頃から室外機を掃除して騒音を予防しよう
室外機は、日頃からのメンテナンスで、異音や騒音を予防できます。
- 室外機の汚れを落とす
- 室外機の周りを片付ける
このように気を付けるだけでも、異音や騒音を防げます。
室外機を自分で掃除するのであれば、こちらの記事が役立ちます。
ただ室外機の内部のメンテナンスを自分で行うことは避けましょう。
室外機内部のメンテナンスは、専門知識を持ったプロの業者に依頼しましょう。
まとめ
室外機の音がうるさい時は、室外機の置き方や汚れが原因として考えられます。
経年劣化による故障の可能性もありますが、まずは紹介した対処法を試してください。
日ごろの手入れや使い方次第で、問題なく使える期間も長くなります。
定期的にプロのメンテナンスを受けることで、うるさい音に悩むことも少なくなりますよ。