エアコンに備わっている送風機能ですが、どのように活用していますか?なんのために送風機能がついているのか知らない人や、除湿と同じではないのかと考える人もいるのではないでしょうか。
ここでは送風とはそもそも何か、除湿との違いや活用方法などを解説しています。
送風には活用するメリットがあるので、「これまで使ったことがない!」という人は、送風の機能や使い方を理解して、賢く送風機能を使ってみてください。
30秒でわかるエアコンの「送風」
- 送風=温度を変えずに風だけを送る機能。扇風機・サーキュレーターと同じ働き
- 湿度は下がらない。湿気を取りたいなら「除湿(ドライ)」か「冷房」を使う
- 電気代は1時間約0.3円と、冷房(約17円)の1/50以下
- 冷房を使った後に送風1時間でエアコン内部が乾き、カビ予防に効果的
エアコンの「送風」とは?

エアコンの送風とは、空気の温度を変えることなく内部にあるファンを使って風を送り出す機能です。
冷房や暖房の仕組みとして、室内の空気をエアコン内に取り込み、熱交換器や室外機を駆使して空気を温めたり冷やしたりします。送風の場合は、熱交換器や室外機を使うことなく、室内の空気をそのまま風として室内に送り出します。扇風機やサーキュレーターのようなものだといえるでしょう。
送風機能は、部屋を換気したり、部屋の空気の循環やエアコンの乾燥など、さまざまな使い方ができますよ。
除湿と何が違うのか?

冷房と暖房は目的がはっきりしているため分かりやすいですが、除湿と送風の違いが明確でない人も多いのではないでしょうか。除湿はドライとも呼ばれますが、主に室内の湿気を取り除くための機能です。
除湿は湿気のある空気を取り込み、エアコン内部の熱交換器によって温度を下げ、湿気を水に変えて湿気を取り除きます。そのため除湿機能を使った時に送り出される空気は温度が低いため、冷房のように室温も下がることが特徴です。
除湿は梅雨や台風など部屋の湿気が気になるときに使用する機能であるのに対し、送風は室温や湿度を変えることなく、部屋の空気を循環させたい時など扇風機代わりに使用するといいでしょう。
エアコンの送風はどれくらい電気代がかかる?

エアコンの送風機能にかかる電気代は、冷房や暖房と比較してかなり金額が抑えられます。
・冷房:17円(1時間)
・暖房:13円(1時間)
送風で湿度は下がる?上がる?
結論からいうと、送風で部屋の湿度は下がりません。送風は空気を動かしているだけで、空気中の水分を取り除く仕組みがないためです。
むしろ「送風にしたら湿度が上がった」と感じるケースもあります。これは、冷房停止後にエアコン内部へ残っていた結露水の水分が風とともに室内へ戻ったり、雨の日の換気で湿った外気が入ったりするためで、故障ではありません。
部屋の湿度を下げたいときは「除湿(ドライ)」または「冷房」、エアコン内部を乾かしてカビを防ぎたいときは「送風」、と使い分けるのが正解です。
送風機能の上手な活用方法

では送風機能はどのように活用すれば、有効なのでしょうか。ここでは送風の上手で賢い活用方法を紹介します。
送風機能の特徴をいかした活用方法は以下の通りです。
・体感温度の低下
・エアコン内部のカビ防止
それぞれについて解説していきます。
電気代の節約
冷房を稼働する前に1時間ほど送風機能を使うことで、冷房の効率がよくなり電気代を抑えることができます。特に冷房機能は、暖房よりも電力が必要になるため、冬よりも夏の方がエアコンによる電気代は高くなりがちです。
冷房を使う前に送風しておくことで、部屋の中の空気を循環させられます。この空気の流れを事前に作ることで、冷房に切り替えた時にも涼しい風がすぐに部屋中に行き渡るため、室温を早く下げることができるのです。
逆に送風を使わずにいきなり冷房をつけてしまうと、室温を早く下げるために、熱交換器をフル稼働させて空気を冷やすため、電気代が高くなってしまいます。
もちろん冷房に限らず、暖房の時にも同じことが言えるので、冷房や暖房を使う前には送風を稼働させることを覚えておくといいでしょう。送風時に窓を開けることでより効果的に活用できますよ。
体感温度の低下
送風機能は決して冷たい風が出るわけではありませんが、体感温度では涼しく感じます。
これは扇風機やサーキュレーターと同じ使い方です。風のない部屋では、場所によって空気の温度が異なります。例えば温かい空気は上昇、冷たい空気は下降する性質があるので、天井付近と床付近では温度差があります。
送風機能を使い部屋の空気を循環させることで、体感温度を下げることができるのです。
暑いけれど冷房をつけるほどではないという場合は、扇風機代わりに送風機能を使うといいでしょう。
エアコンのカビ防止
送風機能を使うことでエアコン内を乾燥させることができるため、エアコン内での雑菌やカビの繁殖防止に繋がります。
冷房や暖房の使用中は、空気を温めたり冷やしたりするときに水分(結露水)が発生します。エアコン内が湿っていると、カビや雑菌が繁殖しやすいのです。そのため、とくに冷房を使用した後は1時間程度送風機能を使って、エアコン内を乾燥させることが、カビ防止に有効でしょう。
とくに梅雨の時期や夏の空気は湿度が高いので、エアコン内にも湿気が溜まりやすいので、意識的に送風機能を活用してみてください。
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送風機能がついていない場合

送風機能は必ずしもついているとは限らず、機種やメーカーによっては送風機能がないものもあります。このような場合は、冷房を31~32℃の最高温度に設定すれば、送風機能の代わりを果たします。
冷房を使ったのでは、電気代も高くなるのでは?と思うかもしれません。
しかし室内よりも高い温度に設定していれば、エアコンが熱交換器を稼働させなくて済みます。この場合、冷房に設定していても冷たい風は出てきません。
使っているエアコンに送風機能がついていないけれど、カビや雑菌予防がしたいという場合は、この方法を試してみてください。
エアコンの送風機能に関する注意点

エアコンの送風機能に関する注意点を紹介します。勘違いしがちなポイントを抑えているので、しっかり理解しておいてください。
リモコンの温度設定は効果なし
送風機能を使っている最中は、設定温度をリモコンで操作しても意味がありません。送風は熱交換器を使わないので、室温や出てくる風の温度を設定することはできないのです。
送風で出てくる風の温度は室温と同じ温度でしかないことを覚えておきましょう。
風量を変えることで、風の強さを変えることができますよ。
部屋干し・洗濯物を乾かすなら送風より除湿(ドライ)
洗濯物を部屋干ししたい場合、送風でも可能ですが除湿の方が適しているでしょう。
送風の場合だと洗濯物からでた水分を多く含んだ湿った風を取り込んで循環させるだけなので、洗濯物は乾きにくいのです。一方で除湿機能を使えば空気を乾燥させるため、洗濯物の水分が空気中に出ていきやすいでしょう。
部屋干しで送風を使うなら、除湿と組み合わせて洗濯物に風を直接当てる補助として使うのがおすすめです。梅雨時など湿度が高い日に送風だけで乾かそうとすると、生乾き臭の原因になります。
臭い場合はカビの発生
エアコンの送風機能を使った時に、なんか臭いと感じたら要注意です。これはエアコン内部にカビや雑菌が発生している可能性が高く、さらに送風を稼働させることでカビを部屋中に撒き散らすことになります。
臭いが気になった場合は、フィルターやフィンの掃除をしましょう。それでも臭いが消えない場合は、さらに奥にもカビが発生しているかもしれません。
エアコン内部は素人が掃除するのが難しいため、プロのエアコンクリーニングを検討することをおすすめします。
まとめ

送風機能をうまく使うことで、節電やカビの繁殖予防など、大きなメリットがあります。
エアコン内部にカビが発生してしまうと、エアコン稼働時に臭いだけでなく、カビの胞子を撒き散らす可能性があるため、年に一度は内部までしっかり清掃した方がいいでしょう。
ファンやフィルターなどエアコンの表面部分は簡単に掃除できますが、内部は掃除が難しく故障の原因にもなりかねないので、プロのエアコンクリーニングに依頼することをおすすめします。
送風機能の特徴を理解して、賢く活用してみてくださいね!
エアコンの送風機能でよくある質問
Q. エアコンの送風で湿度は下がりますか?
A. 下がりません。送風は空気を循環させるだけで、除湿の仕組みがないためです。部屋の湿度を下げたい場合は除湿(ドライ)か冷房を使いましょう。
Q. 送風と除湿(ドライ)はどちらが電気代が安い?
A. 送風です。送風は1時間約0.3円なのに対し、除湿は弱冷房除湿で1時間約4円、再熱除湿では冷房より高くなることもあります。目的が空気の循環なら送風、湿気取りなら除湿と使い分けましょう。
Q. 送風はいつ・どれくらい使えばいい?
A. 冷房や除湿を使った後に1時間ほど送風運転をすると、内部の結露が乾いてカビ予防に効果的です。内部クリーン機能がある機種は、そちらでも代用できます。
Q. 送風ボタンがないエアコンはどうすればいい?
A. 冷房を31〜32℃の最高温度に設定すると、熱交換器が動かず送風とほぼ同じ状態になります。カビ予防目的なら、この方法で代用できます。
送風にしたらかび臭い……その臭いは内部カビのサインです
ハートクリーニングのエアコンクリーニングは1台10,780円(税込)、2台目以降は9,680円(税込)。防カビ・抗菌コート、出張費・お見積りはすべて無料です。送風の風が臭うのは、フィンや送風ファンにカビが繁殖している証拠。分解高圧洗浄でカビを根こそぎ除去し、きれいな風を取り戻します。
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