エアコンは、暑い夏や厳しい冬を乗り越えるために欠かせない家電です。夏と冬はエアコンをつけっぱなしにしている、という人も多いのではないでしょうか。
しかし、エアコンをつけっぱなしにしていると電気代が気になりますよね。少しだけ外出する時にエアコンを消すか消さないかは迷うところです。
今回はエアコンはつけっぱなしでも大丈夫なのかと、エアコン費用の節約方法を紹介します。
エアコンのつけっぱなしは大丈夫?
エアコンをつけっぱなしにすることは、安全面でいうと問題ありません。つけっぱなしでは、部品が消耗して壊れるのでは?と思うかもしれませんが、基本的に稼働時間が長いことは故障の原因にはなりません。
エアコンは、スイッチを入れてから室内が設定温度になるまでの間に最も出力が上がります。設定温度になった室内で運転し続けている分には、部品に極端な負担がかかることはないのです。
電気代が最もかかるのも、スイッチを入れてから室内が設定温度になるまでのエアコンがフル稼働している時間です。スイッチを切って室温が変わってしまうと、再びスイッチを入れた時にまた最大出力で運転しないといけません。そのため、こまめにつけたり消したりするよりも、ちょっとした外出の時にはつけっぱなしの方がむしろお得なこともあります。
これは少ない消費電力で運転し続けた場合の話です。風量を最大に設定して運転し続けるなど、フル稼働の状態でつけっぱなしにするとエアコン本体への負担も大きくなり、電気代も高くなります。
24時間ずっとエアコンをつけている場合は、問題ないのでしょうか。
消費電力の少ない「弱」での運転なら、24時間つけっぱなしにしたとしても故障につながるとは考えにくいです。24時間つけっぱなしなのは、問題はないでしょう。
それでは、24時間運転を何日も続けるのはどうでしょうか。
数日であれば問題ありませんが、2週間以上つけっぱなしにするとフィルターが汚れてくるので注意が必要です。
フィルターにほこりがたまると性能が落ちるので、掃除をせずつけっぱなしにしていると、だんだんエアコンの効きが悪くなります。効きが悪いと部屋を設定温度に保つためにエアコンの出力が上がり部品が痛みます。電力消費も増えるため、電気代も増えるでしょう。良い状態でエアコンを使うには、2週間に1度程度はスイッチを消してフィルターの掃除をしたいです。
当然、エアコンをつけっぱなしにすると、使わないよりか消耗はします。しかし、エアコンの寿命を短くする原因は、稼働時間の長さよりもメンテナンス不足です。エアコンを長くたくさん使いたい場合は、定期的に掃除し、年に1〜2回は業者に依頼して本体内部までクリーニングすることをおすすめします。
エアコンのつけっぱなしのデメリット
エアコンをつけっぱなしにすることは問題ないと説明しましたが、一部デメリットもあります。
エアコンには自動でエアコン内部を掃除する「お掃除機能」がついているものが多いですが、運転中はお掃除機能は作動しません。スイッチを切った時に作動します。
そのため、つけっぱなしにしている限り内部が清掃されず、汚れがたまってしまいます。内部の汚れは故障や異臭の原因になりますが、自分では掃除できない部分です。つけっぱなしにするといっても、時々はスイッチを切ってお掃除機能を作動させなくてはいけません。
エアコンの「つけっぱなし」と「こまめに消す」どちらの電気代が安くなる?
電気代を抑えようと思った時、エアコンは「つけっぱなし」と「こまめに消す」ではどちらが良いのでしょうか。
率直に言うと、消している時間が1時間未満であれば「つけっぱなし」の方がお得です。
エアコンはスイッチを入れた時が1番電力消費が大きくなるので、頻繁にスイッチを入れると電気代もかかります。部屋を移動するたびにエアコンを切り、戻ってきたら再びつける、といったことをしているとつけっぱなしにしているより電気代がかさんでしまいます。
つけっぱなしにするかこまめに消すかで、どれくらい電気代が違うのかは外の気温や設定温度により変動します。室温と設定温度の温度差が激しいほど、エアコンの起動時の電力消費が大きくなります。冷房の場合は暑い日ほどつけっぱなしにした方がよく、暖房の場合は寒い日ほどつけっぱなしにした方が良いでしょう。
外出が1時間以内の場合は消した方がお得
エアコンを消している時間が長くなる際は、つけっぱなしより消した方がお得です。
起動時に最も電気代がかかるとはいえ、当然つけっぱなしにしている間は電気代が発生します。1時間以上つけっぱなしにしていると、結果的に起動時にかかる電力よりたくさんの電力を使っていることになるので、消しておいた方が電気代は安くなります。
さらに、気温と設定温度の差があまりない場合も、こまめにスイッチを切った方がお得です。
エアコンメーカーのダイキンが行った検証実験で、夏場は夜間だとこまめにスイッチを切ったほうがお得だという結果が出ました。実験では、最高気温36.3℃の日にエアコンを26℃設定でつけっぱなしにした時と、こまめ切りをした時の消費電力を比べています。外の気温が下がる夜間(18時〜23時)は30分ごとにスイッチを入れたり切ったりしたした方が、電力消費は少なく済みました。
1時間以上の外出をする時と、気温と設定温度の差が小さい時はスイッチを切っておきましょう。
参考:ダイキン「つけっぱなしがお得という説は本当なのかを検証せよ!」
エアコン費用の節約方法
部屋を断熱する
エアコンによって温めた、または冷やした空気を外に出さないように部屋を断熱することで電気代を節約できます。特に冬は外との気温差が大きく部屋の熱が奪われやすいので、断熱による節電効果は大きいです。
部屋の断熱は
- ドアの隙間を埋める
- 窓に断熱シートを張る
- 断熱効果のあるカーテンを使う
などの方法で簡単に行えますので、試してみてください。
自動運転にする
エアコンの電気代を最小限に抑えたいなら、自動運転に設定しましょう。
エアコンをつけてから室温が設定温度になるまでは、電力の消費が多くなります。電気代を抑えようと「弱」に設定していると、部屋が設定温度になるまで時間がかかり結果的に電気代もかかってしまいます。
自動運転にしておけば、最短時間で部屋を設定温度にし、その後は自動で弱モードになるため最も効率的です。
エアコンを定期的にメンテナンスする
エアコン本体や室外機が汚れていると、エアコンの性能は下がります。電力消費の大きな強モードでなければ効かなくなれば、電気代も増えます。汚れが原因で故障すれば、修理代もかかってしまいます。
2週に1度は自分でフィルターと室外機の周りを掃除しましょう。さらに年に1〜2度を目安に業者によるクリーニングをすると、最小限の電力でエアコンが効く状態を保ちやすくなります。
エアコンのクリーニングはハートクリーニング
普段エアコンをつけっぱなしにすることが多い方や、エアコンの電気代を節約したい方には、ハートクリーニングのエアコンクリーニングがおすすめです。
エアコンをつけっぱなしにしていると、その分エアコン内部に汚れがたまります。しかし、フィルターは掃除できてもエアコン内部までは自分で掃除することができません。内部に発生したカビ菌をエアコンの風と一緒に部屋にまき散らしていた、なんてこともあり得ます。
ハートクリーニングのエアコンクリーニングでは、高圧洗浄機を使って本体内部の頑固なカビとホコリを徹底的に取り除き、除菌します。
エアコンをキレイにしておけば性能が良い状態を保て、電気代も安上がりです。故障も防ぎ、結果的に出費を抑えることにもつながります。
エアコンにかける費用を節約したいという方は、ぜひハートクリーニングまでご相談ください。
まとめ
エアコンはつけっぱなしにしていても、安全面での問題はありません。
費用面では、1時間以内の外出であればつけっぱなしにしていた方がお得でしょう。また、気温と設定温度の差が激しい真夏の日中や真冬の夜間も、つけっぱなしにしておく方がお得です。
この記事を参考に、気温や外出時間に合わせて、つけっぱなしにするか消すかを判断してください。
そのほか部屋の断熱をする、自動運転モードで作動させる、定期的なメンテナンスをするといったことを意識すると、電気代の節約になります。