エアコンの送風機能とは?上手な使い方から注意点まで解説!

エアコンに備わっている送風機能ですが、どのように活用していますか?なんのために送風機能がついているのか知らない人や、除湿と同じではないのかと考える人もいるのではないでしょうか。

ここでは送風とはそもそも何か、除湿との違いや活用方法などを解説しています。

送風には活用するメリットがあるので、「これまで使ったことがない!」という人は、送風の機能や使い方を理解して、賢く送風機能を使ってみてください。

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エアコンの「送風」とは?

エアコンの送風とは

エアコンの送風とは、空気の温度を変えることなく内部にあるファンを使って風を送り出す機能です。

冷房や暖房の仕組みとして、室内の空気をエアコン内に取り込み、熱交換器や室外機を駆使して空気を温めたり冷やしたりします。送風の場合は、熱交換器や室外機を使うことなく、室内の空気をそのまま風として室内に送り出します。扇風機やサーキュレーターのようなものだといえるでしょう。

送風機能は、部屋を換気したり、部屋の空気の循環やエアコンの乾燥など、さまざまな使い方ができますよ。

除湿と何が違うのか?

除湿と送風は何が違うのか。

冷房と暖房は目的がはっきりしているため分かりやすいですが、除湿と送風の違いが明確でない人も多いのではないでしょうか。除湿はドライとも呼ばれますが、主に室内の湿気を取り除くための機能です。

除湿は湿気のある空気を取り込み、エアコン内部の熱交換器によって温度を下げ、湿気を水に変えて湿気を取り除きます。そのため除湿機能を使った時に送り出される空気は温度が低いため、冷房のように室温も下がることが特徴です。

除湿は梅雨や台風など部屋の湿気が気になるときに使用する機能であるのに対し、送風は室温や湿度を変えることなく、部屋の空気を循環させたい時など扇風機代わりに使用するといいでしょう。

エアコンの送風はどれくらい電気代がかかる?

エアコンの送風はどれくらいの電気代がかかるのか 電卓と電球とコンセント

エアコンの送風機能にかかる電気代は、冷房や暖房と比較してかなり金額が抑えられます。

・送風:0.3円(1時間)
・冷房:17円(1時間)
・暖房:13円(1時間)
冷房や暖房は熱交換器や室外機を稼働させるので、これらを使わない送風機能と比べて多くの電力が必要です。そのため送風機能の活用方法を理解して、うまく活用することで節約につながる可能性も高いでしょう。

送風機能の上手な活用方法

送風機能の上手な活用方法 女性が電卓で計算している

では送風機能はどのように活用すれば、有効なのでしょうか。ここでは送風の上手で賢い活用方法を紹介します。
送風機能の特徴をいかした活用方法は以下の通りです。

・電気代の節約
・体感温度の低下
・エアコン内部のカビ防止

それぞれについて解説していきます。

電気代の節約

冷房を稼働する前に1時間ほど送風機能を使うことで、冷房の効率がよくなり電気代を抑えることができます。特に冷房機能は、暖房よりも電力が必要になるため、冬よりも夏の方がエアコンによる電気代は高くなりがちです。

冷房を使う前に送風しておくことで、部屋の中の空気を循環させられます。この空気の流れを事前に作ることで、冷房に切り替えた時にも涼しい風がすぐに部屋中に行き渡るため、室温を早く下げることができるのです。

逆に送風を使わずにいきなり冷房をつけてしまうと、室温を早く下げるために、熱交換器をフル稼働させて空気を冷やすため、電気代が高くなってしまいます。

もちろん冷房に限らず、暖房の時にも同じことが言えるので、冷房や暖房を使う前には送風を稼働させることを覚えておくといいでしょう。送風時に窓を開けることでより効果的に活用できますよ。

体感温度の低下

送風機能は決して冷たい風が出るわけではありませんが、体感温度では涼しく感じます

これは扇風機やサーキュレーターと同じ使い方です。風のない部屋では、場所によって空気の温度が異なります。例えば温かい空気は上昇、冷たい空気は下降する性質があるので、天井付近と床付近では温度差があります。

送風機能を使い部屋の空気を循環させることで、体感温度を下げることができるのです。

暑いけれど冷房をつけるほどではないという場合は、扇風機代わりに送風機能を使うといいでしょう。

エアコンのカビ防止

送風機能を使うことでエアコン内を乾燥させることができるため、エアコン内での雑菌やカビの繁殖防止に繋がります。

冷房や暖房の使用中は、空気を温めたり冷やしたりするときに水分(結露水)が発生します。エアコン内が湿っていると、カビや雑菌が繁殖しやすいのです。そのため、とくに冷房を使用した後は1時間程度送風機能を使って、エアコン内を乾燥させることが、カビ防止に有効でしょう。

とくに梅雨の時期や夏の空気は湿度が高いので、エアコン内にも湿気が溜まりやすいので、意識的に送風機能を活用してみてください。

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送風機能がついていない場合

送風機能がついていない場合 エアコンのリモコン

送風機能は必ずしもついているとは限らず、機種やメーカーによっては送風機能がないものもあります。このような場合は、冷房を31~32℃の最高温度に設定すれば、送風機能の代わりを果たします。

冷房を使ったのでは、電気代も高くなるのでは?と思うかもしれません。

しかし室内よりも高い温度に設定していれば、エアコンが熱交換器を稼働させなくて済みます。この場合、冷房に設定していても冷たい風は出てきません

使っているエアコンに送風機能がついていないけれど、カビや雑菌予防がしたいという場合は、この方法を試してみてください。

エアコンの送風機能に関する注意点

エアコン送風機能に関する注意点 ビックリマークの木の置物

エアコンの送風機能に関する注意点を紹介します。勘違いしがちなポイントを抑えているので、しっかり理解しておいてください。

リモコンの温度設定は効果なし

送風機能を使っている最中は、設定温度をリモコンで操作しても意味がありません送風は熱交換器を使わないので、室温や出てくる風の温度を設定することはできないのです。

送風で出てくる風の温度は室温と同じ温度でしかないことを覚えておきましょう。

風量を変えることで、風の強さを変えることができますよ。

洗濯の乾燥はドライの方がいい

洗濯物を部屋干ししたい場合、送風でも可能ですが除湿の方が適しているでしょう。

送風の場合だと洗濯物からでた水分を多く含んだ湿った風を取り込んで循環させるだけなので、洗濯物は乾きにくいのです。一方で除湿機能を使えば空気を乾燥させるため、洗濯物の水分が空気中に出ていきやすいでしょう。

臭い場合はカビの発生

エアコンの送風機能を使った時に、なんか臭いと感じたら要注意です。これはエアコン内部にカビや雑菌が発生している可能性が高く、さらに送風を稼働させることでカビを部屋中に撒き散らすことになります。

臭いが気になった場合は、フィルターやフィンの掃除をしましょう。それでも臭いが消えない場合は、さらに奥にもカビが発生しているかもしれません。

エアコン内部は素人が掃除するのが難しいため、プロのエアコンクリーニングを検討することをおすすめします。

まとめ

ハートクリーニングまとめ

送風機能をうまく使うことで、節電やカビの繁殖予防など、大きなメリットがあります。
エアコン内部にカビが発生してしまうと、エアコン稼働時に臭いだけでなく、カビの胞子を撒き散らす可能性があるため、年に一度は内部までしっかり清掃した方がいいでしょう。

ファンやフィルターなどエアコンの表面部分は簡単に掃除できますが、内部は掃除が難しく故障の原因にもなりかねないので、プロのエアコンクリーニングに依頼することをおすすめします。

送風機能の特徴を理解して、賢く活用してみてくださいね!

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