エアコンの冷房が効きづらくなり、原因を調べていたらエアコンの室外機が動かなくなっていることに気づいたという方も多いのではないのでしょうか?
エアコンの室外機が動かないとなると、業者に修理を依頼しようと思われる方もいるかもしれませんが、その前にご紹介する解決方法を試してみることをおすすめします。
なぜなら、エアコンの室外機が動かないときの解決方法には、室外機周辺の整理やリモコンの設定などで簡単に直る方法もあるため、業者に依頼をしなくても自分で直せてしまうことがあるのです。
ただし、エアコンの室外機が動かない原因が「室外機のファンモーターの故障」「冷媒ガスの漏れ」などだった場合は自分で解決することができません。その場合は業者に調査と修理を依頼しましょう。
この記事では、エアコンの室外機が動かないときに試してほしい5つのことや、業者に修理を依頼しないと直せないケースなどをご紹介しています。
エアコンの室外機が動かない場合にまず確認したいポイント
室外機周りの風通しをよくする
室外機周りの風通しが悪かったり、室外機の周りに物が置かれているとうまく熱交換ができずに作動しなくなることがあります。
目の前1メートルは何もないのが望ましく、物を片付けて、スッキリさせるだけで室外機が作動することがあります。
とくに吹き出し口をふさぐようにモノを置いていたら要注意。室外機の安全装置などが作動しているかもしれません。
室外機の周囲には何も置かず、できるだけ風の通りがよくなるよう配置を工夫してください。
リモコンの設定、温度を調節する
室内に戻って一度リモコンの設定の見直し、設定温度を調節しましょう。エアコンの運転モードとリモコンの運転モードが違っていると、室外機が動かなくなることがあります。
また室温が設定温度になっていると、省エネ運転をする機種が多いです。
短時間でいいので冷房なら18℃、暖房なら30℃など極端な温度設定にしてエアコンが問題なく動くか確認してください。ただ室温が設定温度になって止まっていただけなら、温度を変えればすぐに動き出します。
そのまま5分ほど待って、室外機が動くか確認してみましょう。
コンセントプラグを挿し直す
温度設定やリモコンの運転モードを切り替えてみても、室外機が動かないときはコンセントプラグを挿し直してみましょう。
エアコン内部の信号を一度、リセットすることで直ることがあります。一度エアコンの電源を切り、コンセントプラグを外して電源を落とします。
2分ほど待ってからもう一度コンセントプラグを挿し直し、再起動させてください。
エアコン内部のシステムにエラーが起きていた場合はすぐに直ります。
室外機が凍りついていないか確認
冬に起こりやすいトラブルです。室外機が凍ってしまうことで動かなくなります。
室外機が凍りつくことは稀ですが、雪が入らないように対策したり、置き場所を変えてみたりしてみてください。また電源をつけ暖房にすると、「霜降り運転」を開始し溶かしていきます。
凍結が解消されれば通常通りに動くはずです。
また、凍っていなくても気温が低い日は「霜降り運転」が行なわれるので、そのまま運転が終わるまで待ちましょう。
応急運転で故障か判断
どの方法を試しても室外機が動かないなら、応急運転で故障診断をしましょう。応急運転で室外機が動くようになれば、故障ではないからです。
ほとんどのエアコンの本体に、応急運転のスイッチがついています。
各メーカーの取り扱い説明書をみて、応急運転のスイッチを押しましょう。
応急運転スイッチを押しても「応急運転ができない」「室外機が動かない」なら、エアコン本体または室外機が故障している可能性が高いです。
エアコンの室外機の修理は自分で行えないため、故障しているかもしれないと思ったら業者に調査を依頼しましょう。
よくある室外機の故障原因5選
ファンモーターが故障している
室外機のファンの動きが止まっているときは、ファンモーターの故障の可能性が高いです。
室外機のファンは、制御基板と呼ばれる部品から信号を受けて稼動しています。
この、制御基板が正常の場合は、ファンモーターが故障しているでしょう。
ファンモーターは、高温になった冷媒ガスを冷やし、外気に放出する役割があります。このように放熱して冷やされた冷媒ガスは、もう一度圧力を抜き、室内へ戻っていくのです。
そのため、このファンに不具合が生じると、ガスを冷やすことができなくなるので、エアコンからも冷たい空気が出てなくなり、室外機も回らなくなります。
ファンモーターが故障しているときは、業者に依頼をして修理をしてもらう必要があります。
冷媒ガスの不足・漏れ
エアコンの種類によって冷媒ガスの漏れを感知すると、室外機の動きを止めるものがあります。冷媒ガスが漏れると、部屋が涼しくならない・暖まらないということが起きます。
そのため、室外機の故障と直接的な原因にはなりません。
室外機のパイプが冷たくならない場合も、ガス漏れなどの故障が考えられます。漏れ箇所を修理し、ガスを再充填することで使用できる場合がほとんどです。
パワートランジスタの故障
室外機にはパワートランジスタと呼ばれる部品があります。パワートランジスタは、ファンやコンプレッサー(空気の温度を変化させる部品)を増幅させる役割があります。
室外機内のファンやコンプレッサーを動かすにはとても強い電力が必要です。
パワートランジスタが電力を増幅して、ファンやコンプレッサーなどに強い電力を流して、作動させています。
このパワートランジスタでファンやコンプレッサーの働きを増幅させますが、このパワートランジスタに不具合があると、機械の力が弱まったり、エラーが起こって室外機自体が止まったりすることがあります。
制御基板の故障
制御基板は室外機やエアコンの動作に命令を送る部分です。
エアコンの室外機は、冷媒ガスを圧縮するためのコンプレッサーや、空気を循環させるためのファン、そのファンを回すためのモーターなどの機械・部品で構成されています。
このパーツは制御盤から贈られる信号によって動いています。制御基板が故障すると動作の命令を送ることができなくなります。
そのため、エアコンのスイッチは入るけど動いていないという状態になるのです。制御基板の故障原因は、経年劣化がほとんどです。
室外機を長い間使用していると、制御基板に反りや歪み・亀裂が生じたり、熱によって溶けたり劣化していき故障に繋がります。10年以上使っているエアコンで室外機が動かない・冷房運転の設定なのに冷風が出ない・設定温度通りに動かないといったトラブルが発生した際は、制御基板や配線に問題がないかまずは確認してください。
四方弁の故障
四方弁とは、冷却ガスの流れを変えて冷房・暖房を切り替えるために使われている部品です。この四方弁が故障することで、冷却ガスの流れを変えられなくなり、室外機はうまく作動しなくなります。
「暖房・冷房の切り替えができない」「暖房にしているのに冷風が出る」「冷房にしているのに温風が出る」ということでしたら、四方弁が故障しているかもしれません。
一般的に四方弁が故障した場合はエアコンの方にエラーコード表示が表示され、動作停止してしまうことが多いですが、エアコンが故障を検知するまでに時間がかかってしまう場合があります。
まとめ
見落としがちな室外機クリーニングですが、内部に汚れが詰まってる状態で放置してしまうと、故障に繋がってしまう可能性があります。
複雑な室外機内部のクリーニングは、隅々まで丁寧に作業を行うプロの業者に依頼するのがおすすめです。
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定期的なクリーニングや、日ごろから気を付けるべき扱い方を知ってエアコンと室外機の寿命を延ばしましょう。