暑い夏や寒い冬の季節に大活躍してくれる「エアコン」。
しかし、久しぶりにエアコンを稼働させてみたら「カビ臭い」「効きが悪い」など、不快な思いをした経験はありませんか?
その不快な原因を作っているのは、定期的にエアコンの掃除をしていないからかもしれません。
エアコンの掃除をしていない状態で使い続けていると、電気代が高くなるほか、人体に悪影響を及ぼす可能性があります。
そこで今回は、エアコン掃除をする効果やメリットについて詳しく解説するほか、自宅で簡単にエアコンの掃除ができる方法についても紹介します。
この記事を読むことで、エアコン掃除の大切さを知ることができますので、ぜひ参考にしてください。
エアコンを掃除するとどんな効果がある?

エアコンの掃除をすることで得られる効果はさまざまありますが、最も効果を感じやすい点は、「冷暖房の効きが良くなる」ことです。
冷暖房の効きが悪くなる原因は、フィルターの汚れが挙げられます。
エアコンは、部屋の空気を吸い込み、設定した温度にして吹き出しています。フィルターが汚れる原因は、ホコリや花粉、タバコや料理の臭いなども、空気と一緒に吸い込むからです。
フィルターが汚れると、空気を吸い込んだり、吹き出したりする能力が低下するため、設定した温度に到達できず、「冷暖房の効きが悪くなった」と感じます。フィルターに付着したホコリなどの汚れををキレイにすることで、機能が回復し、冷暖房の効きも良くなります。
また、フィルターが汚れた状態で運転を続けると、設定した温度にするためにたくさんの空気を吸い込もうとするため、フル稼働状態が長時間続きます。
その結果、電力を多く使い、電気代が高くなるのです。フィルターを掃除すると、少ない電力で稼働するので、電気代の節約になるといったメリットがあります。
フィルターの掃除を定期的に行うと、冷房の稼働では約4%、暖房の稼働では約6%もの電力削減につながるといったデータがあり、節電効果が得られます。もう一つ、エアコン掃除の効果には、「アレルゲン物質を防ぐ」ことも挙げられます。
久しぶりにエアコンを付けてみたら、「カビ臭くて」という経験をした人は、多いのではないでしょうか?
エアコンの冷房時は、温かい空気を吸い込んで冷却するため、エアコン内部に結露が発生します。結露の水分とフィルターにたまったホコリなどが融合してカビとなり、吹き出されるときにカビの胞子も部屋中に降り注ぐため、カビ臭がするのです。
カビの胞子は、アレルゲン物質のため、体内に吸い込むと咳やくしゃみなどのアレルギー症状が出る人がいます。免疫力の弱い赤ちゃんや高齢者などは、特に注意が必要で、肺炎や呼吸器疾患など重篤な病につながる恐れがあります。
エアコン内部は、湿気やホコリなどカビが繁殖しやすい環境のため、少しでもカビが発生するとあっという間に増殖するので、定期的な掃除が欠かせません。
カビは、ホコリや水分などを栄養として増殖してしまうので、フィルターなどのエアコン掃除は、カビの繁殖を抑える効果が期待できます。カビを抑制できれば、「アレルゲン物質を防ぐ」ことにもつながり、安心してエアコンを使用できるほか、カビ臭さもなく快適な空間で過ごせるといったメリットもあります。
【エアコン掃除の効果まとめ】
- 冷暖房の効きが良くなる
- 電気代の節約につながる
- カビを抑制してアレルゲン物質を防ぐ
- カビ臭さがなくなる
エアコン掃除は、夏や冬などエアコンを稼働させるタイミングで行う人や、年末の大掃除のときだけ行う人など、人によってそれぞれ異なりますが、最適な間隔としては、フィルター掃除の場合、2週間に1回が好ましいです。
エアコンを稼働している間は、常に空気と一緒にホコリなども吸い込んでいるため、2週間もすればフィルターは汚れています。また、フィルターは、エアコン内部に汚れが侵入しないようにブロックする役割があります。汚れたフィルターをそのままの状態で稼働していると、エアコン内部にホコリなどが侵入し、カビの繁殖や機能低下につながるため、フィルターの定期的な掃除は必須です。
フィルターの掃除をしても、カビ臭さが解消されないなどの場合は、エアコン内部の汚れが原因です。エアコン内部の掃除は、部品の取り外しなどがあるため、素人では行えません。フィルターの掃除をしても、不快な症状が解消されないときは、エアコンクリーニングのプロに頼むのがおすすめです。エアコンクリーニングのプロは、内部の部品を取り外して隅々までキレイに掃除するので、1年に1回のペースで行うと良いでしょう。
自宅でするエアコン掃除の方法

エアコン掃除の効果やメリットについて、知っていただけたかと思いますので、次は、実際に掃除をしてみましょう。自宅でできるエアコン掃除の簡単な方法は、以下の通りです。
【自宅でするエアコン掃除の方法】
- フィルターを外して、掃除機でホコリを吸い取る
- フィルターを水洗いして、ホコリや汚れをキレイに落とす
- キレイになったらタオルで拭き、しっかりと乾燥させる
上記の3ステップで、エアコン掃除は完了です。
フィルターを掃除してもカビ臭さが改善されない場合は、エアコン内部の汚れが原因かもしれません。エアコン内部の掃除は、素人ではできないため、プロにお任せするのが安心です。カビ臭などの不快な症状が改善されない場合は、ぜひ相談してみてください。